対イタリア 1-0 WIN
なんとか勝った。終了のホイッスルと同時に、ドクドクと鳴り響く鼓動を確認した。
なかなかヒヤヒヤする試合だった。楽しいと感じたことは一瞬足りともなかった。74分にようやく先制点を決めて、そこからは時間稼ぎに集中した。
前半から日本は果敢にシュートを打っていた。特に本田は序盤から何本も惜しいシュートを放ってチームを盛り上げていた。そんな本田をハーフタイムで交代させた。これ以上のパフォーマンスは期待出来ないなと判断したからだ。見切りをつけることは大切で、いつまでも低い望みを引きずることは、この正味15分ほど(サッカーの試合時間は90分だが、ここでのウイイレは10分に設定している。試合中の色々な設定の変更を含めて15分と表記した)しかない試合時間においては致命傷に繋がりかねない。希望を感じなかったらすぐさま切る。判断の切れ味が良い試合をするためには必要なのだ。
結果的には、74分に途中出場の原口が、右SB内田の右サイドからのグラウンダーのパスを、エリア内左側で受け、ダイレクトシュートを決めた。新しい風が結果をもたらした。
15分のうち大半の時間で自分を苦しめるのは、まだ見ぬ、良くない結果をもたらす未来を思う不安だ。この不安は無責任な期待や考えから生まれることが多いように思う。一向に点が入らなくて不安になるのは、最後には勝っているという結果を期待しているからであり、1点リードで残り時間があと僅かなときに不安になるのも、勝利はもう自分たちの手の中にあり、それが手から零れ落ちるのが怖くて仕方ないと感じるからだ。でも、実際、勝利という結果は後から付いてくるもので、試合前も試合中も定かではないのだ。負けるかもしれないし、引き分けるかもしれないし、勝つかもしれない。決まっていないということは、全ての可能性が考えられるのだ。不安に苦しめられているときは、一旦その不安から離れて、結果の不確実な面を見つめるといい。そうすればまた、がっしり両足に力を入れてプレーすることが出来るだろう。
次戦の相手は、コロンビア(18位)。日本は現在8位。ホーム戦。木を見て、森も見て、全て燃やしたい。楽しみだ。
明日も勝つ。
-番外編-
趣味でピアノ曲を作曲しています。偶然にもこの文章を読んでしまった方、絶対に聴いてください。
あめふるとき(Raindrop) by nabe.u | Nabe U | Free Listening on SoundCloud